カブで逝く愛知最奥日帰り旅~ケツ崩壊~
突然だが、皆さんは愛知県の最奥と言われたとき、どのあたりを思い浮かべるだろうか。
愛知県の形はカンガルーに例えられることが多いが、自分としては最奥は尻尾のあたりだと思っている。
今回はそんな愛知の最奥まで行ってきたので、その記録をつづっていく。
目次
ことの発端
もともとこのエリア(豊根村の国道151号より東のエリア)は興味があったが、道中かなり狭い道を通る必要があるという情報をキャッチしていたので保留としていた。
狭い道での機動力に優れるカブで行くつもりでいた。
しかし、8月に愛知の山中を釣りしながら走り回っていたらエンジンがオーバーヒートして、電波が届かず鹿やタヌキが車道を闊歩するような山の中で1時間ほど身動きが取れなくなるという経験をしてから、次の遠出はある程度涼しくなってからと心に誓っていた。
そして10月。涼しいどころか若干寒いくらいの気温になってしまい、愛知最奥地のことなどすっかり忘れていた。
遠出したいなと思いながらグーグルマップを見ていたら、愛知最奥部に土日祝日のみ営業の日帰り温泉を発見し、訪問欲が再燃した。
しかし他に行きたいところもたくさんあって決めきれなくなったため、サイコロに身をゆだねることにした。僕はいつだって1/6の夢旅人なんだ。
決して、件の温泉が若干塩素の匂いがするという情報を耳にして訪問欲が落ちたわけではない。
斯くして僕はサイコロを振った。
出た目は1だった。
サイコロの神は初志を貫徹せよと仰せだったので、夢旅人は従うことにした。
道中
往路
出発~県道1号入口
現地まで大体5時間、目的地の温泉の営業時間が13:00-19:00だったため、9:00くらいにのんびり出発した。
ルートは刈谷ハイウェイオアシスのあたりを出て国府駅あたりまで国道1号線、その後県道21号線で新城に抜け、国道151号線で静岡県浜松市の中部天竜駅を目指し、そこから県道1号線で天竜川に沿って温泉に向かうといった感じだ。
正直天竜川沿いの道に入るまでは車で何度か通ってるし、特に面白みはなかった。
唯一テンションが上がったのは、岡崎のI.C付近にて自分のすぐ後ろを走っていた車がお巡りさんの取り締まりを受けたときくらいだった。
現場のストリートビューを貼ってみた。
どうやら高速から一般道に合流するときの一時停止をおろそかにした結果、
合流地点の横にある木の裏(赤丸のところ)に潜んでいたパトカーの餌食になるという、典型的な一時停止取り締まりにやられる形となってしまったようだ。
合流してきた車やたら車間近いなーと思った途端に鳴り響くサイレン、一瞬身構えたがサイドミラーに写るパトカー出撃位置と一時停止看板(の裏)を視認して捕獲対象を理解、自分じゃないと分かってからはゲラゲラと笑って手を叩くというチンパンジームーブを決めてしまった。
しかし油断していると明日は我が身だ。特に原付だと、気を抜いたタイミングで速度取り締まりの餌食となりやすい。皆さんも一時停止や速度取り締まりには十分注意してほしい。
お昼ご飯は新城にある二郎系ラーメン店に行きたかったのだが、前日の晩に食べ過ぎて胃がもたれていたため、すき家でサクッといただいた。
県道1号線(湖岸道路)~佐久間ダム
昼ご飯を食べてから2時間ほど走行し、ようやく県道1号線の天竜川沿いルート入口に到着した。
この看板を通過したあたりで、立ち上げていたナビアプリから「景色のよいルートに入ります」のアナウンスがあった。
雄大な天竜川を望みながら走れる、と期待に胸を膨らませながら走っていくとほどなくトンネルに入った。トンネル内は外の風景が見えそうな窓?が随所にあったが、川よりかなり高い位置を走っているらしいため川は見えなかった。
トンネルを抜けるとそこはダムだった。ダム自体はきれいだったが、僕が求めていたものは、ダムに至るまでの川を眺めながらの気持ちのいいツーリングだ。...景色のよいルートとは?
トンネルを抜けた先にさる佐久間ダムは、ダム湖百選に名を連ねる知る人ぞ知るダムらしい。僕は知らんかったけど。
何枚か写真を撮ったタイミングで観光客が増えてきたので移動することにした。
で、遭遇したのがこのトンネルである。
"うなぎだるトンネル"ってかわいらしく書いてるけど、もう恐ろしくて恐ろしくて。
周辺の写真撮りながら待ってたら車が一台入っていったのでそれについていったが、トンネル内は
・一部電灯がなく真っ暗なためカブの貧弱なライトではまともに視界確保ができず
・曲がっているため先が見通せず
・一部区間は軽自動車同士のすれ違いも厳しいような狭さ
・ごつごつした岩肌が見える
・路面は基本びちゃびちゃ、路肩に寄せると泥で滑る
といった具合のトンネルだった。
で、こんな感じのが3つ連続で存在し、2つ目で反対側からダンプカー(!)がきたのですれ違いで死ぬかと思った。
外見もそうだし中通ってても何かいそうだなとは思っていたのだが...
この記事を書くにあたって佐久間ダムについて調べようとしたら、予測検索に
"佐久間ダム 心霊"というのが出てきて...
まあどのダムでもある話なんだろうが、建設中に亡くなった工事関係者の霊や、ダムに身投げした人の霊がけっこう出るらしい。
確かにダム湖百選の記念碑の近くに慰霊碑あったしね。
その近くのトイレ借りたときに鳥や動物とは違う謎の鳴き声?声?聞こえてきたしね...
まあ自分は霊感はないし、慰霊碑前で手を合わせて犠牲者を偲んできたから大丈夫なはず...
この文章を書いているのはド平日の深夜2時、この後ちゃんと眠れるかが心配だ...
※現地で撮影した写真はすべてチェックしましたが、特に変なものは写ってませんでした
佐久間ダム~目的地・湯の島温泉
ダムを超えてから目的地まではひたすらに天竜川の流れに沿うような道を走ることになる。
道中は基本狭く、点在するすれ違い区間で譲り合いをしないと車は走行できない。
おまけに曲がりくねっていて両脇を崖か木で固められているので先の様子が見通せず、路面はガタガタ、路肩は落ち葉やコケで覆われており、常に細心の注意を払いながら運転しなければならなかった。まさしく険道である。
道路は川からだいぶ高い位置にあり、川側は木で覆われていたので、雄大な天竜川を眺めながら走ることはできなかった。それを楽しみに4時間かけてやってきたので、かなりがっかりした。
また、道中に採石場みたいなところがあって、そこに出入りするダンプカーとのすれ違いイベントがごくまれに発生する。自分は路肩の土砂に乗り上げてやり過ごしたが、車だったら譲り合いポイントまでバック走行しなければならなかったと思う。
ただ、原付だと普段よりちょっと遅いくらいのペースでしかないためそこまでストレスはたまらす、車両が軽いため切り返しが多いこの道はむしろ楽しかった。すれ違うライダーも、普段の大きい道では挨拶しても無視される確率が高いが、この道ですれ違ったソロツーリングライダーたちは手を振ってくれたのでうれしかった。リッターSSでツナギ着こんだ気合入ってるおじさんたちにはしっかり無視された。悲しい。
1時間ほど走ると、目的地の湯の島温泉に到着した。
入浴料440円を支払い浴室に向かうと、浴室手前に懐かしい感じの自販機が置いてあった。初めて訪れる温泉のタオルの収集癖があるため購入した。
温泉はヌルっとした感じの湯で、熱すぎずぬるすぎずでちょうどいい湯加減だった。
お湯から塩素の匂いがするという事前情報もつかんでいたが、よほど鼻を近づけて気を付けて嗅がないと気付かないレベルであり、露天風呂に至ってはそんな匂いはしなかった。
また、アクセスが困難なためかほかの客もほとんどいなくて、最初の10分は貸し切り状態で楽しむことができた。
帰路
温泉で温まった後、来た道を引き返すのはつまらないと思ったので、このまま県道1号を北上して国道418号に合流し、来週行く予定のキャンプ場の下見をしてから国道153号で帰宅することにした。
走り始めてほどなくして、土砂崩れでひしゃげたカーブミラーを発見した。
鏡面ぐにゃぐにゃである。幸いガードレールのあたりで止まっていたので道路への影響はなかった。
当初はもう少し遅い時間に行って、温泉近くの河原で野営しようと考えていたのだが、注視して正解だった。巻き込まれていたら命はない。
立ち寄るつもりはなかったが、温泉出るときに他の客が"浜松市内だけど浜松から出る電車ではいけない駅がある"と話していて、気になって立ち寄ってしまった。
温泉までは2,3キロほどなので、紅葉がきれいな時期に電車で来てみるのもありかなと思った。
そこからさらに1時間ほど走り、国道418号線に合流した。
この地図のところを左折すればよかったのだが、土砂崩れか何かで通行止めになっていた。この時すでに燃料警告灯が点灯していた。燃料チキンレースの開幕である。
迂回路を通り国道418号に合流して少し走ったあたりでエンジンのトルクが薄くなり、いよいよガス欠も近かったため道の駅にピットイン。こんなこともあろうかと持ってきていたガソリン携行缶で1L燃料を補給した。
その後、キャンプ場偵察のために一度山の上まで登り、あとは超エコ運転で下って帰路についた。自分のカブ(プレスカブ)は走行中にトップギアからNに入れることができたため、下りはN、それ以外は回転数極力抑えめで走行した。ちなみに普通のカブは走行中はトップギアからNに直接シフトチェンジはできない。新聞配達用のプレスカブの特権ともいえるだろう。
60kmほど走ったところで燃料警告が再度点灯した。
イマドキのカブはスピードメーターの近くに燃料計がついているが、昔のカブはシート下の給油口の横にあるため、走行距離やエンジンの調子といった情報から残りの燃料を見極める必要がある。また、燃料警告灯が点灯したときの車両状況からも大体の残量が把握できるため、いろんな反応を見ながらだましだまし走行した。
結果、道中の大半が下りだったとはいえ、給油地点から92km先のいつものスタンドまで無事たどり着くことができた。過去最高燃費である。
その後、カブの偉大さをひしひしと感じながら無事帰宅した。帰宅するころには肩がバキバキに凝り固まり、寒さで体の芯まで冷えていたので風呂入ってビール飲んで早々に寝た。今回もケツは無事に破壊された。
振り返り
今回の走行距離:258.2km(日帰り原付旅としては過去最長)
給油量:3.21L
平均燃費:80.46km/L
今回は(特に県道1号線の湖岸道路区間)原付で行って正解だった。
あれだけ狭い道だと車で行くと大変な思いをしそうだ。
湯の島温泉へは国道151号線から山の中を通って向かうルートもあるので、次に訪れる際はそちらのルートorJR飯田線堪能ルートで向かいたい。
また、現地のガソスタの少なさを考慮して携行缶を持って行ったのは大正解だった。あれがなければ、多分長野の山中で途方に暮れていただろう。カブは燃費はいいがタンク容量がとても少ないので、長旅になるときには持って行ったほうがいいことを再確認できた。
反省点としては、秋の気温をなめ腐っていたところだ。
出発したタイミングでは暖かかったので、Tシャツにペラペラのライダースジャケットという装備で出てしまったが、帰ることには気温は13度くらいまで落ち込んでいた。
折角温泉で温まったのにガタガタ震えながら変える羽目になったのは残念でしかない。次からはコミネの冬用ジャケットを装備することを心に誓った。
なお、グリップヒーターがついていたため手のひらだけはホカホカだった。
今回の目的地候補に京都が入っていたが、京都の目が出ていた場合次の日予定があったためラーメン喰ったらとんぼ返りという旅程にせざるを得なかった。
折角行くなら前回行けなかった鞍馬寺や貴船神社にも行きたいし、またおいしい漬物買ったり地酒買ったりもしたかったので今回は出なくてよかった。
前回の反省点を踏まえて装備の拡充もしたので、晩秋の京都観光と琵琶湖キャンプリベンジをやりたいところだ。
カブで逝く2泊3日の限界京都旅行
そうだ、京都行こう
愛知に引っ越してきて4年、そう思いながらも行動に移すことができていなかったが、2泊3日で京都に行ってきた。
単純に観光したい、お寺にお礼参りに行きたい、町屋に泊まってみたい、など理由は様々あったが、一番の理由は平泉ナンバーの原付で京都市内走り回ったら楽しそうというしょうもない思い付きだった。
目次
0日目
京都まで移動するだけで相当時間がかかるため、行きは金曜日に仕事が終わり次第仮眠とって23時くらいに出発、琵琶湖の湖畔でキャンプできるらしいので帰りはキャンプしつつのんびり帰る計画を立てた。
一応ソロ用のテントは持っているが、テント装備だとかさばるため、前から興味があったハンモック泊をやってみることにした。
向かえた金曜日、定時に仕事を終わらせ、念のためエンジンオイルを交換してガソリンを満タンにして、あとは仮眠とって万全の体調で向かうだけ
のはずだったが、ワクワクして眠れないという遠足前の小学生ムーブをかましてしまったため、直前まで名所やら名物やら調べてそのまま23時前くらいに出発した。
届いたキャンプギアを見ながら、夜は星空を見ながら眠りにつき、翌朝は陽の光で目覚めて琵琶湖を眺めながらコーヒーを飲む…帰りはそんなキャンプができると思い、無邪気に心躍らせていた。届いた時点では天気予報は晴れのち曇りだった。傘のアイコンなんてなかった。なかったんだ......
1日目
往路
自分が住んでいる愛知県刈谷市から京都府の京都駅周辺までの距離は約150km、原付の制限速度だと、所要時間は休憩時間なしで6時間弱ほどとなる。
夜中の2時か3時くらいに三重から滋賀の県境をまたいだが、この辺りは標高が高いため気温が低く、半袖シャツにライジャケ一枚という装備ではなかなかつらかった。夏本番までは夜はしっかり防寒対策しないとダメだね…
その後、周りが明るくなるくらいの時間に琵琶湖にかかる近衛大橋を渡った。明るくなっていく空と琵琶湖の組み合わせは美しかったが、徹夜明けで意識が虚無になっていたため写真も撮らずスルーした。
観光
伏見大社
5時ちょい前くらいに最初の目的地である伏見大社に到着した。ケツは無事に破壊された。
早い時間ならほとんど人もいないだろうから、例の鳥居をじっくり見れるだろうと予想していたが、思惑通りの結果となった。
千本鳥居は灯篭とかがついててきれいで神秘的な感じのイメージがあったが、早朝に見る実物は異様な光景で、恐怖を感じた。
異界感たっぷりで怖かったが、通行帯が決まっていることを知って少し現実に引き戻される。
清水寺
伏見大社をある程度満喫して、すぐに次の目的地である清水寺に向かった。
こちらも日中の混み具合がえぐいため、なるべく人が少ない時間に例の舞台を見たかったので、開門直後の6時くらいにお邪魔した。
境内散歩してたらアテルイとモレ(キモオタの一人称ではない)の碑があった。
なんで岩手の水沢らへんでよく見る名前がこんなところにあるのかと思って調べると、
大昔に蝦夷(今の東北のあたり)侵略の際に、蝦夷のリーダーであるアテルイを打ち倒したのが坂上田村麻呂で、清水寺を建立したのも田村麻呂だったそうで。
詳しい経緯は隣にあった顕彰碑に書いてあったけど、奥州と京都の縁って義経くらいしかないもんだと思ってたのでちょっと関心をもった。
水曜どうでしょうロケ地巡り~金閣寺、嵐山~
ホントは清水寺の後鞍馬寺にいきたかったのだが、仮眠なしの徹夜明けで体力が終わっていたので予定を変更して水曜どうでしょうのロケ地巡りを行った。鞍馬寺は体力回復させて翌日行くぞ。
最初に向かったのが金閣寺。
原付の旅西日本編で、京都を旅行する番組のロケだと騙されていた大泉さんが本当の企画を知らされて度肝を抜かされるシーンである。
残念ながら同じところにカブを停めることはできなかった。
一応この写真さえ撮れればよかったのだが、折角なのでキンピカ寺拝んでいくことにした。
続いて嵐山。
同じく原付の旅西日本編で企画の冒頭を撮影した、渡月橋付近の河川敷でほぼ同じ構図で写真を撮った。
金閣寺もそうだったが、有名どころの観光スポットは遠足の高校生が大挙して押し寄せており、落ち着いてゆっくり回れる感じではなかった。
他にやることもないので、次の目的地に向かうことにした。
鈴虫寺
嵐山から南下したあたりにあるお寺で、1年中鈴虫が鳴いている。
ここは訪れるとまず写経場のような場所に案内され、お坊さんのお話を聞いたのちにお守りを購入し、門のあたりにいらっしゃるお地蔵様に願い事をすふという参拝の流れが決まっている。
が、訪れたのが6/4(ムシの日)ということで、ちょうど寺で飼っていた鈴虫の法要が行われていたため門の外で30分ほどの待ちが発生した。
一般的にお寺や神社で願い事をする場合は度々通う必要があるらしいが、このお寺の門にいるお地蔵様は草履を履いているため、自分の住所と願い事を託すと願いをかなえに歩いてきてくださるという言い伝えがある。そのため、休日はえらく混雑するそうだ。
実は高校の修学旅行で一度訪れていて、その時の願い事に対するお礼参りを兼ねて新しいお願い事をしてきた。断じて大泉さんが藤村Dにスズムシといわれているから来たわけではない。
昼飯~宿
昼はラーメンを食べた。京都の大学を出た会社の同期に教えてもらったお店で、キリっとした醤油ラーメンだった。
昼飯の後は錦市場に移動し、地酒と漬物を購入して早々に宿に向かった。
宿は改装した町屋をそのまま貸し出すスタイルのところのお世話になった。
あまり広さはなく、ちょっとした音が響くのでそれなりに気を使ったが、とても落ち着くいい部屋だった。
近くに昔ながらの銭湯があるというので行ってみた。
銭湯自体初めてだったが、雰囲気もお湯もよく、徹夜明けで走って観光した疲れを癒すことができた。京都に来るときは町屋とセットでまたお世話になりたい。
宿に帰還後、買ってきた漬物と地酒で無事優勝と相成った。
地酒を飲み切ってから寝るつもりだったが、徹夜明けだったため半分ほど飲んだところで強烈な眠気に襲われ、21時頃には完全に意識を刈り取られた。
2日目
起床~鴨川散歩
徹夜明け+飲酒+町屋の居心地の良さ
これによって何が起こるのか
答えは簡単、寝坊である。チェックアウト30分前の起床となった。
鞍馬寺観光の予定は消滅した。
宿を出て先斗町のバイク駐輪場にカブを預け、鴨川周辺を散策した。
しばらく歩いていったら弁慶と義経の像があった。
五条大橋での戦いを表現したものだが、思っていたよりかなりかわいらしい像だった。
ここまで歩いて満足したため、錦市場へ向かった後家族へのお土産として季節の漬物セットを、ラーメン屋情報を展開してくれた同期にオリーブの出汁漬けを購入した。
昼食
時間もいい頃合いになったので昼食を食べに一条寺エリアに向かった。
このエリアはラーメン激戦区らしく、昼時になるとところどころで行列が見られた。
目当てのお店は並ぶのではなく、整理券を受け取った後指定された時間に再度来るように指示を受けた。合計の待ち時間は50分ほどとなった。
この店をお勧めしてくれた同期曰く、スープが濃厚すぎてラーメンというよりシチューとのことだったが、ほんとにシチューみたいな濃厚さだった。行儀悪いからやらなかったが、多分麺をほぐしたらレンゲ刺さると思う。
脂耐性が落ちていたため完飲はできなかったが、とてもおいしかった。
帰り道は叡山鉄道で戻ったが、駅の雰囲気といい路線といい、地域の生活にがっつり根付いてる感じがあってとてもよかった。
駅だけじゃなく、周囲の建物が全体的にレトロな雰囲気を纏っていて、どこか懐かしい感じがした。
鴨川デルタ、本能寺
次の目的地の和菓子屋さんが鴨川デルタの近くだったので、折角なので見てみることにした。
和菓子買ってから降りてきてそこで食べようと思ったが、思ったより人が多かったのでやめておいた。
和菓子屋さんはこのすぐ近くにあったが、こちらも並んでいて購入まで30分ほどかかった。
ここをお勧めしてくれた情報提供者曰くおはぎが絶品ということだったが、売ってなかったので季節を感じるお菓子を数点購入して移動した。
その後駐輪場に戻る前に、近くにあった本能寺に立ち寄ってから京都を後にした。有名なお寺なのに街中にあってびっくりした。
野営
京都を出て2,3時間、琵琶湖の湖畔にある公園にたどり着いた。
琵琶湖湖畔はキャンプ利用が許可されている場所があり、予約も料金も不要で気軽に利用できる。
しばらく歩き回って、木に囲まれて周りから見づらい場所に拠点を設営した。
ハンモックの設営は楽だったが、ロープワークできないのでタープ設営でえらく時間をとってしまった。
晩酌を終え買っておいた和菓子を食べきってから消灯した。
消灯して間もなく、雨が降ってきた。クソが
おかげで雨水がハンモックのロープを伝ってダウンシュラフに直撃し、気温が低かったため背中が冷え、タープにあたる雨の音がうるさいという3コンボでなかなか寝付けなかった。
次回以降対策を考えるか、真夏の晴れた日限定使用にしていく必要を感じた。
3日目
帰路
結局眠れないまま朝を迎え、軽めの朝食をとった後雨が弱くなったタイミングで撤収して帰路についた。
ナビアプリに従った結果、滋賀から三重に抜ける際に強風と雨の中えらい勾配&ヘアピンだらけの峠道を案内されて死にかけた。途中工事のため交互通行の信号機があったが、赤信号に引っかからなかったためウィリーせずに済んだ。
その後さらに2時間ほど走行して愛知県入りし、無事帰宅した。
お昼時の名古屋はそこそこ混んでて交通治安も良くなかったが、京都市内で揉まれた後だったので大して恐怖を感じなかった。ケツは無事に破壊された。
燃費
今回は以下のようになった。
給油1回目:京都入りして間もなく
走行距離:169.9km
給油量:2.2L
燃費:77.9km/L
給油2回目:野営を終えて滋賀を出るタイミング
走行距離:130.7kmkm
給油量:2.2L
燃費:60.0km/L
給油3回目:帰宅直前
走行距離:93.0kmkm
給油量:1.4L
燃費:66.9km/L
合計走行距離:393.6km
平均燃費:67.85km/L
行きは深夜で渋滞が一切なかったため高燃費だったが、京都市内のストップ&ゴーと帰りの渋滞で燃費がかなり落ちてしまった。
それでもガソリン代がだいたい830円くらいで済んでしまったので、やはりカブはお財布に優しい。(なお現地の駐輪場代で1000円近く取られている)
振り返り
今回の旅を振り返ってみて、まず感じたのは写真を思ったほどとっていなかったということだ。
せっかく一眼ぶら下げて行ったのに、あまり撮っていないのでブログとしてまとめるときに少し苦労した。
個人的には一番撮ってなくて後悔したのは宿だった。夜になると通りに明かりがついて非常にいい感じだったのだが、すっかり出来上がっていたため撮影どころではなかった。
それから、京都市内の移動手段として原付二種が最強だと感じた。
市内をまっすぐ走るだけなら50ccでもそんなに不便ではなかったが、片側3車線で二段階右折を強要される交差点が多かった。
いつもなら直進でやり過ごした後テキトーに3回左折することで回避していたが、いたるところに一方通行があるためそれも難しく、同じ道をぐるぐるしたりえらい遠回りするハメになった。
かといって今のカブは手放す気もボアアップする気もないので、二段階右折マスターになるしかなさそうだ。
そんなこんなで京都まで2泊3日で行ってきたが、やり残しや楽しみがまだまだのこっているので、近いうちにまた訪れたい。
その時もカブでケツを破壊するツーリングをするかは、その時次第で。